食品配送
全国をカバーする3温度帯の食品配送ネットワーク
拠点間の幹線輸送から店舗ルート配送、個配まで
SBSフレックでは、メーカー~卸~小売業~消費者に至る食品サプライチェーンのすべての領域をカバーする柔軟性のある輸配送ネットワークを構築いたしております。 パレット単位など大ロットで動く食品工場間、工場~物流センター間の幹線輸送はもちろん、ケース単位で動く物流センター~店舗間のルート配送、さらには直販モデルのお客様向けの個人宅への配送にまで対応いたしております。

全国カバーの食品配送ネットワークと多種多様な車両を保有
全国をくまなくカバーする食品配送ネットワークは、自社およびグループ会社の車両・拠点、協力物流会社様の車両・拠点で形成。 毎日、合計約2,500台のトラックが全国各地を走り回っています。 チルド・冷凍の専用車をはじめ、チルド・冷凍の貨物を混載できる二層式車両、10トン超の大型車、4トン・2トンクラスの中型・小型車、軽車両など、お客様の用途に応じた様々なタイプのトラックをご用意いたしております。
また、近年ではCO2削減など環境負荷の軽減につながる低公害車の導入にも力を入れております。





エリア | ルート | 稼働頻度 |
---|---|---|
北海道 | 札幌市~旭川市、札幌市~函館市、札幌市~北見市、札幌市~帯広市 など | 毎日 |
東北 | 宮城県仙台市~福島県郡山市、宮城県仙台市~岩手県盛岡市、福島県福島市~福島県いわき市 など | 毎日 |
関東 | 神奈川県海老名市~千葉県市原市、千葉県野田市~栃木県宇都宮市、千葉県野田市~茨城県、千葉県野田市~群馬県、埼玉県狭山市~長野県 など | 毎日 月・水・金 |
中部 | 愛知県名古屋市~静岡県、愛知県名古屋市~三重県、石川県~富山県 など | 毎日 日~金 |
関西 | 京都府~兵庫県神戸市、兵庫県神戸市~大阪府、岡山県~愛媛県松山市、岡山県~神戸市、広島県~京都府、広島県~神戸市 など | 毎日 |
九州 | 福岡県~熊本県、福岡県~長崎県、福岡県~山口県、福岡県~鹿児島、福岡県~宮崎県 など | 毎日 月~金 日~木 |
SBSフレックの「食品配送」サービス
食品配送とは?
食品配送の定義と重要性
食品配送とは、食品を安全かつ新鮮な状態で生産地から消費者や事業者に届ける物流サービスを指します。この分野では、食品の特性上、

1.温度管理の徹底
食品は、温度変化により鮮度が大きく影響を受けるため、冷蔵・冷凍・常温の適切な温度帯での輸送が必要不可欠となります。温度管理が不十分だと、腐敗や劣化が進み、安全性が損なわれる恐れがあるためです。例えば、生鮮食品や乳製品は5~8℃の冷蔵帯、冷凍食品は-25℃以下の冷凍帯など、お客様からのご要望に応じた温度帯での食品配送が求められます。
2.衛生管理の徹底
食品は消費者の健康に直結するため、輸送中の車両内や梱包状態の衛生を保つことが重要となってきます。衛生管理が不十分な場合、細菌や異物混入のリスクが高まり、食品事故やクレームにつながる可能性があります。そのため、食品配送業者は食品衛生法やHACCPなどの基準に準拠した体制を構築する必要があります。
3.時間厳守
食品は劣化しやすく、賞味期限や消費期限が限られているため、配送時間の厳守が欠かせません。時間通りに配送することで、食品の鮮度を保ちつつ、小売業者や飲食店の営業スケジュールに影響を与えないことが大切です。また、冷蔵や冷凍を必要とする食品では、配送の遅延が品質低下や廃棄リスクにつながるため、より一層の迅速さが求められます。
食品配送の特徴とその対応について
1.温度管理について
食品配送では、冷凍・冷蔵・常温のそれぞれの温度帯で適切な管理が求められます。この温度管理を実現するため、食品配送においてはさまざまな技術や設備が導入されています。例えば、冷凍・冷蔵車両には高性能な冷却装置が備えられ、冷凍食品や冷蔵食品を適切な温度で輸送できます。また、複数の温度帯を同時に管理できる車両も活用されています。

さらに、温度記録装置で輸送中の温度を記録し、IoT技術による温度監視システムを活用して、異常時にはリアルタイムでアラートを発信する仕組みが整っています。こうした食品配送のシステムにより、温度管理の精度が高まり、食品の品質を確実に保つことが可能です。
2.衛生管理について
食品配送における衛生管理は、食品の安全性を守るための基本であり、生鮮食品や加工食品などの特性に応じた対応が求められます。例えば、生鮮食品では、血液や水分が車両内を汚染するリスクを防ぐために防水仕様の設備を備えたり、専用コンテナを活用するなど、適切な対策が講じられます。

また、血液や水分、食品の破片などが車両内を汚染するリスクを防ぐため、車両内部の清掃や消毒は清掃マニュアルに基づいて定期的に行われ、その履歴が管理される必要もあります。さらに、食品配送に関わるドライバーは食品衛生法やHACCPの基準に基づいた教育を受け、輸送中のリスク管理を徹底する必要もあります。手指の消毒や直接食品に触れないルールの遵守も含め、個人の衛生管理が求められます。こうした取り組みにより、食品の汚染リスクを最小限に抑え、安全で信頼性の高い食品配送が実現されるのです。
3.時間厳守について
食品配送では、時間の厳守が鮮度維持のために最も重要な要素とされています。生鮮食品や冷蔵食品は、時間の経過とともに品質が劣化するため、配送時間の短縮が求められます。配送計画では需要予測を基にしたタイムスロット配送が活用され、顧客の希望時間に応じた柔軟なスケジュールが組まれます。また、都市部では渋滞を考慮し、小型車両やバイクを活用したラストマイル配送が導入されることもあります。

さらに、配送管理システム(TMS)を用いた食品配送ルートの最適化により、移動時間の短縮や遅延リスクの軽減が進んでいます。TMSはリアルタイムで走行データや交通状況を分析し、最短で効率的、そして正確な配送計画が可能になっています。これらの仕組みによって、食品の品質を維持しながら、顧客満足度を高める食品配送サービスが提供されています。
食品配送を依頼する際のポイント
1.食品配送業者選定時の基本的な確認事項
配送業者を選定する際は、食品配送の経験と実績が豊富であるかを確認することが重要です。例えば、生鮮食品や冷凍食品を取り扱う業者は、特定の食品カテゴリーに特化したノウハウを持っている場合があります。また、業者が温度管理能力をしっかりと備えているかも確認すべきポイントです。冷蔵車や冷凍車が最新の設備を備えているか、温度記録装置やIoT監視システムを導入しているかをチェックすることで、適切な管理が行われているかを把握できます。さらに、自社の食品配送ニーズに対応可能なエリアをカバーしているかを確認し、地域や配送条件に応じた柔軟な対応力がある業者を選ぶことが大切です。
・食品配送の経験と実績
・設備やシステム
・対応エリアや配送条件のカバー力
2.HACCP対応やトレーサビリティの有無
食品配送では、HACCP(危害分析重要管理点)対応が業界標準となっています。これにより、輸送中のリスクが管理され、食品の安全性が確保されます。依頼する食品配送業者がHACCPの基準に基づいた運用を行っているか、また、従業員が適切な教育を受けているかを確認しましょう。加えて、トレーサビリティシステムの有無も重要です。トレーサビリティが確立されていると、輸送中の食品の位置や温度状況をリアルタイムで把握でき、問題が発生した場合にも迅速な対応が可能になります。これにより、食品配送の透明性と信頼性が向上し、顧客や取引先に安心感を提供できます。
3.価格とサービスのバランスの考え方
食品配送業者を選ぶ際、価格だけで判断するのは避けるべきです。コストが低い食品配送業者でも、配送スピードや品質管理が不十分であれば、結果的にトラブルや損失につながる可能性があります。そのため、食品配送業者の価格設定が適正かどうかを確認するだけでなく、基本的なサービスの充実度や品質をしっかり評価することが重要です。例えば、適切な温度管理や正確な配送スケジュールの維持が保証されているか、またトラブル時に迅速に対応できるサポート体制が整っているかを検討する必要があります。
価格とサービスのバランスを比較する際には、単にコストを優先するのではなく、食品配送における信頼性や対応力、サービス内容の質を考慮した総合的なコストパフォーマンスを評価することが求められます。信頼できる食品配送業者を選ぶことで、配送トラブルのリスクを減らし、長期的な安心と効率を確保することができるでしょう。
食品配送の課題と未来展望
食品配送は、今後の技術革新によりさらなる進化を遂げると予測されます。AIやIoTなどの新しい技術が導入されることで、食品配送における効率化や食品ロス削減といった課題が改善され、柔軟で持続可能な物流モデルの構築が期待されています。また、こうした技術は、食品配送の透明性や信頼性を高めるだけでなく、顧客ニーズと環境への配慮を両立する仕組みとして重要な役割を果たすでしょう。以下では、食品配送の課題解決に向けた具体的な技術とその効果を考察します。これらの取り組みが、食品配送業界全体の効率性向上に寄与すると期待されます。

1.AIを活用した需要予測:食品ロス削減や適正在庫の維持
AIの活用は、食品配送における需要予測を大きく進化させるでしょう。過去の販売データや天候、季節変動を基にした分析により、配送先の需要を精密に予測することが可能になります。これにより、食品配送中の過剰在庫や品切れを防ぎ、結果として食品ロス削減につながると考えられます。さらに、AIによる需要予測は、繁忙期や突発的な需要変動にも柔軟に対応でき、リアルタイムで必要な配送量を調整する仕組みとして機能するでしょう。この技術の普及は、食品配送の効率を高めるだけでなく、業界全体の持続可能性向上にも寄与することが期待されます。
2.IoTによる温度管理:異常検知と迅速な対応
IoT技術は、食品配送における温度管理を大きく変革すると予測されます。IoTセンサーを活用すれば、輸送中の食品の温度をリアルタイムで監視し、異常が発生した際には即座にアラートを発信する仕組みが標準化されるでしょう。これにより、食品配送中の冷凍食品や冷蔵食品の鮮度が確保されるだけでなく、トラブル発生時の迅速な対応が可能となります。また、これらの温度データを記録し活用することで、食品配送における品質保証や原因究明が効率化されると考えられます。さらに、クラウドでデータを一元管理する仕組みが普及することで、食品配送の透明性と信頼性が一層向上すると期待されます。
3.配送計画の自動化:効率的なルート設計と人員配置
配送計画の自動化は、食品配送の効率化をさらに推進する重要な要素となるでしょう。AIと連携したシステムは、交通状況や配送先のスケジュールを考慮し、食品配送の最短で効率的なルートを瞬時に計算することが可能です。また、車両やドライバーの稼働状況をリアルタイムで把握し、食品配送における最適な人員配置を行うことで、時間短縮や燃料消費削減につながると考えられます。加えて、計画の自動化は、人為的なミスを減らし、予期せぬトラブルにも柔軟に対応できる仕組みとして食品配送全体の信頼性を向上させるでしょう。
まとめ
食品配送が直面する課題に対し、AIやIoTといった技術を取り入れたDXが、今後さらに重要な役割を果たすと予測されます。AIによる需要予測やIoTを活用した温度管理、自動化された配送計画は、食品配送における品質維持と効率化を実現する鍵となるでしょう。これらの取り組みにより、食品配送業界は顧客満足度の向上と環境負荷の軽減に大きく寄与し、未来に向けた持続可能な物流モデルの構築を支える存在となると考えられます。