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物流センター訪問記(温度管理編)

商品アイテムごとに異なる“美味しい”温度
施設内に設置の温度計を1日3回目視で確認

センター訪問記(温度管理編) 食品を扱う物流施設でとくに気を配っているのは庫内の温度です。適正な温度に保つことができなければ、商品の腐敗、劣化などが生じるばかりでなく、美味しさを損なってしまう恐れもあるからです。冷凍・冷蔵・ドライの3温度帯をどうやって管理しているのか。その手法や運用ルールなどについてご説明させていただきました。

揺れにも弱い生クリーム

物流センターの内部が少しひんやりと感じます。ここではどのような商品を取り扱っているのですか?

センター訪問記(温度管理編) ここは冷蔵スペースで、室内の温度は常に10度以下に設定されています。確かにひんやりと感じるかもしれません。夏の暑い日に外出先から帰ってくると涼しくて気持ちいいのですが・・・笑。この冷蔵スペースでは主に、バターやチーズといった乳製品や洋菓子などを取り扱っています。「チルド商品」と呼ばれるもので、1〜10度の範囲内で管理しなければなりません。

1度を下回っても、10度を上回ってもいけないのですか?

もちろん。下回れば、商品が凍り始めたり、上回れば、解け始めたりするからです。「チルド商品」というのは、デリケートな商品が少なくありません。例えば、生クリームの場合、温度の徹底した管理はもちろんのこと、荷役時(モノを動かす)には振動さえ与えてはいけません。温度と荷扱いを間違うと、ホイップ機能を失って固化し、商品としての価値がなくなってしまいます。

初めて知りました!

洋菓子も解けたり、揺らしたりしたら、かたちが崩れてしまい、商品価値はゼロ。店頭で陳列できません。このほかにも「チルド」のカテゴリーで管理している商品がたくさんあるのですが、物流センターでは商品ごとに「こういう扱いはしないでください」という注意事項や取り扱いのルールを細かく決めています。

隣のスペースは「ひんやり」を通り越して、吐く息が真っ白になるくらい寒いです。

センター訪問記(温度管理編) こちらは冷凍(フローズン)スペースです。アイスクリームや冷凍食品などを取り扱っています。温度設定はマイナス23度以下。普通の格好では庫内に長い時間いられないので、スタッフたちは防寒具を身にまとっています。それでも長時間は厳しいため、輪番制で中に入って作業にあたっています。

冷凍スペースで注意すべき点はありますか?

こちらもチルドと同様、温度管理に細心の注意を払っています。温度が上昇して溶けてしまう(融解)と、商品の品質が劣化してしまうからです。例えば、アイスクリームは「ちょっと溶けても、また凍らせれば・・・」と思われがちですが、いったん融解してしまうと、食感が大きく変わってしまいます。そのため、一度でも決められた温度を上回ってしまったら、店頭には並べない、というのが食品業界や流通業界でのルールです。当社は、物流センター構内はもちろん、配送車両のコンテナ内の温度もしっかりと管理して、作りたて品質のまま製品をお客様にお届けしています。

温度計を常にチェックする

施設内の温度はどのように管理しているのですか?

センター訪問記(温度管理編) 各スペースに温度計を設置し、朝、昼、晩の1日3回、作業担当者が目視で温度状況を確認しています。確認した内容はチェックリストに記録するとともに、異常を発見したら、それをすぐに所属長や空調機器メーカーなどに報告・連絡できるよう、緊急連絡先のリストも用意してあります。

これまでに異常が発生したことはありますか?

幸いなことに、この施設ではそのような事態が生じたことはありません。しかし、例えば、大規模な停電が発生して空調設備が稼働しなくなってしまうことなどは常に想定しておかなければなりません。何かトラブルが発生した際にでも、すぐに復旧できるような準備や危機管理体制を構築しておくことが肝心です。

物流センター訪問記

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